【3月・2泊3日】クラクフ旅行記|アウシュヴィッツと歴史ある街を巡る週末旅

今回の全体の旅程

今回はポーランド南部に位置するクラクフに旅行してきました。ポーランドといえばワルシャワが有名で、成田からもLOTポーランド航空が直行便を就航させていますが、クラクフはワルシャワから3時間ほど電車で移動した場所にあります。

今回のクラクフの一番の目的はアウシュビッツ収容所。誰しもが歴史で学んだ悲惨の地です。人類がなぜ過ちを起こしてしまったのか、なぜあれほど残虐なことが行われてしまったのか自分の目で直接見たいと思い、今回のクラクフを旅行地に選びました。

2泊3日ですが金曜日の夜に到着し、土曜日の午前中はアウシュビッツ収容所のツアー、午後は市内観光、日曜日も市内観光をしてきました。

大まかな旅程

日程内容
金曜夜空港到着、ホテルに移動
土曜朝アウシュビッツ収容所ツアー
土曜日の午後市内観光(聖マリア教会、中央市場広場など
夜Morskie Okoで夜ご飯
日曜日の午前中ヴァヴェル城観光
午後市内観光
夜帰路

今回泊まったホテル

Vienna House by Wyndham Andel’s Cracow

今回ここのホテルを選んだ理由は立地と値段。2泊で朝食付き、ツインベッドで1人25,000円程度。クラクフ駅から徒歩5分程度で、横には大きなショッピングモールもあるため、食事や買い物に困らない。なお空港からクラクフ駅は電車で20分程度である。

アウシュビッツ収容所ツアー

今回の一番の目的であるアウシュビッツ収容所ツアーに参加した。Get your guide経由で1人16,000円程度で予約した。1ヶ月程度前に予約したが、週末のツアーは人気が高く空席があまりになかったため、早めの予約が必須。人数や英語か日本語でのツアーかなどで値段なども変わってくる。本当はもう1つの有名な世界遺産であるヴィエリチカ岩塩坑とアウシュビッツがセットになったツアーに参加したかったが、埋まっていたため今回は仕方なくアウシュビッツのみのツアーを予約。

ツアーの集合時間はなんと6時半。ツアー代金には行き帰りの交通費とチケット代金が含まれている。

クラクフ市内から車で1時間程度でアウシュビッツ収容所に到着。天気は快晴であったが、負の歴史からか、なんとなく全体的な雰囲気が重かったのが印象的であった。

今回参加したツアーガイドは英語で行われたが、不安な人は日本語のツアーを申し込んだ方が良さそうだ。アウシュビッツ収容所は大きく分けて3つの収容所と数十カ所からなる外部収容所から構成される。今回のツアーでは、第1収容所(メインキャンプ)と第2収容所(ビルケナウ)の2箇所を訪問した。

第1収容所

まずは第1収容所から見学。アジア人は少なく、見学者の多くは欧州系であった。冒頭に「働けば自由になる」との文字が書かれた門をくぐって敷地内に入っていく。当時収容されたユダヤ教の収容者の多くは、一体どんな気持ちで、どんなことを考えて、どんな未来を想像しながらこの門をくぐっていたのだろうか。

門をくぐった後は、ガス室やガス室に送られる前に剥ぎ取った衣類やめがね、靴、鞄、髪の毛などの生々しい展示が多く飾られている。鞄には一人一人の名前や住所が記載されており、ここにいた人たちが、それぞれ普通の生活を送っていた一人の人間だったことを強く感じた。
収容所内の多くの箇所は写真撮影が可能であるが、とてもじゃないが写真を撮る気持ちになれず、常に胸を締め付けられる気持ちであった。この収容所にそもそも収容されたのは、働けると判断された人たちのみであり、運ばれてきて働ける見込みがないと判断された人はすぐにガス室に送り込まれたという。その判断自体も医者が数秒で判断するものであり、見た目や年齢、性別で判断がされた。

ガス室の壁には何か爪や手で引っ掻いた後のような傷が残っており、これらはどうやらガス室の中でなんとかして生き延びようとした方達の苦しみの跡であるとのことである。

第2収容所

第1収容所で2時間ほど見学をしたのちに休憩をとり、車で10分程度の場所にある第2収容所に向かった。教科書に載っているレールが収容所に向かって伸びている写真が撮られる場所である。

電車でヨーロッパ各地からユダヤ人、ポーランド人、捕虜をはじめとして合計で約110万人がこのアウシュビッツ収容所で命を落としたと言われている。ガス室での処刑をはじめとし、劣悪な環境での病気や餓死などで数えきれないほどの尊い命を落とした。収容されていた人たちが寝ていたバラックと呼ばれる箇所も見学したが、とてもではないが人が暮らす環境ではない。以下の写真のように3段からなるベッドで各段に少なくて4人、多い時で7人が寝ていた。一番下の段は土の上に寝るのだ。大きさがわかりづらいと思うが、せいぜい2人くらいのスペースである。冬には氷点下を割り込むような環境で、ネズミが這い回り、十分な毛布もないような環境での生活は想像を絶する。

第2収容所を1時間程度見学してツアーの見学は終了である。若い女性のツアーガイドであったが、とても説明がわかりやすく丁寧で、非常に勉強になった。合計3時間半程度のツアーはずっと胸が締め付けられる思いであったが、イラン戦争やウクライナ占領など戦争が絶えず起きてしまっている中で我々は何を学ぶことができるのだろうかと思った。

聖マリア教会

アウシュビッツ収容所の見学が終了し、車で1時間程度走ったあと、クラクフ市内に戻ってきた。朝も早かったため、バス車内では爆睡であった。ホテルに一旦戻り、少し休憩したあと、市内中心部に位置している聖マリア教会と中央広場を見学してきた。

クラクフ旧市街の中央市場広場に面して建つ「聖マリア教会(聖母マリア聖堂)」は、クラクフを代表するゴシック様式の教会である。13世紀頃に建てられ、その後何度も改修されながら現在の姿になった。ひときわ目を引くのが、左右で高さの異なる2本の塔。クラクフの街を象徴する風景のひとつとなっている。

教会内部で目を引くのが天井の色鮮やかな青とまるで星空をイメージしたかのような黄色の点である。欧州でよく見られる教会のデザインとは大きく異なり、非常に美しかった。

また、毎時、塔の上からラッパの音が街に響き渡る。このラッパの演奏は途中で突然途切れることで知られており、クラクフを訪れたらぜひ耳を傾けたい名物のひとつである。

ポーランド料理はどんな味?

教会を後にし、いざポーランド料理を食べに行った。

伺ったのはMorskie Okohttps://maps.app.goo.gl/4F4osyBP5Rk2pUso6?g_st=ic 。市内からも歩いて行ける場所にあ離、伝統的なポーランド料理が楽しめる場所として人気のレストランである。ポーランド料理のピエロギとパンに入ったスープ、タルタル、ビール2杯とワインを頼んで1人五千円ほどであった。なおポーランドはいいサービスを受けた場合には10%のチップを払うのがいいとされている。店員さんのサービスもよく、味も良かったため10%のチップを払った。

店内は地下にも席が広がっており、予約なしで行ったが、10分ほどの待ち時間で入れた。土日のハイシーズンなどは予約をした方がいいかもれないが、大箱なので少し待てば入れそうである。

大満足のポーランド料理であった。味は比較的日本人好みのあっさりとした味であり、値段もリーズナブルなのが嬉しい。なおポーランドはEUであるが、ズウォティと呼ばれる通貨を使っているので要注意である。

ヴァヴェル城

最終日はヴァヴェル城に向かった。ヴィスワ川沿いの小高い丘に建つヴァヴェル城は、ポーランドを代表する歴史的建造物の一つである。かつてクラクフがポーランド王国の首都であった時代には王宮として使われ、歴代のポーランド国王が暮らしていた場所でもある。

現在のクラクフは落ち着いた美しい街であるが、ヴァヴェル城を訪れると、かつてこの場所がポーランドの政治や文化の中心であったことを実感できる。

城の敷地内には王宮だけでなく、「ヴァヴェル大聖堂」もある。大聖堂には歴代の国王や王妃、ポーランドの歴史に関わる重要人物が多く埋葬されており、ポーランド人にとって非常に重要な場所となっている。

特に印象的なのが、城の美しい中庭である。ルネサンス様式の建築に囲まれた開放的な空間で、ゆっくりと歩きながら建物を眺めるだけでも楽しむことができる。

また、ヴァヴェル城には「ヴァヴェルの竜」という有名な伝説も残っている。

かつてヴァヴェルの丘の洞窟には恐ろしいドラゴンが住み、クラクフの人々を苦しめていたという。そこで勇敢な青年が知恵を使ってドラゴンを退治し、街を救ったという物語である。

現在も城の下には「ヴァヴェルの竜の洞窟」があり、竜の像とともにクラクフの街のシンボルとして親しまれている。ヴァヴェルの竜像は定期的に火を噴くため、その瞬間をカメラに収めようと多くの人がカメラを待ち構えている。

最後に

クラクフは街自体が歴史地区として世界遺産に登録されているように、歩いているだけでワクワクする街である。西欧と東欧、ロシアの文化や歴史が混ざっており、負の遺産の一面もあるが、それとは対照的に街自体がおしゃれな街並みである。物価も比較的落ち着いており、治安も安定している。何よりも驚いたのは信号をみんな守ることである。パリやロンドンをはじめとして、ヨーロッパでは信号を守らない歩行者が多いイメージであるが、クラクフではみんなちゃんと守っていた。世界各地旅行してきたが、これほどみんな信号を守る都市は珍しいのではないか。食事も日本人の口に合う都市であるため、ぜひ一度足を運んでほしい。2泊ほどあれば十分に回れるコンパクトな街である。

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